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W-1旗揚げ戦を観戦してきました


プロレス好きを公言していながら、今年はまだ試合観戦に行っていなかった私なのですが、1年も2/3が過ぎてやっと今年の初観戦、W-1旗揚げ戦に行ってまいりました。

実は、ここ最近、元全日本の動向がよくわかっておらず、ほぼ一見さんに近い状態で観戦となったわけですが、楽しめた部分もあり、首を捻る部分もあり、そんな感想でした。そしてやっぱり言い尽くされてはいるけど武藤選手はやはりジーニアス、レスリングマスターだなと唸らされました。

以下、カードはカクトウログさんから拝借し、個人的な感想をダラダラと。

■オープニングに武藤=神奈月登場/最初のXは小橋建太さん!!

旗揚げ最初にW-1と書かれたリングに上がる選手?がよもやの神無月さんというのに度肝を抜かれました。お馴染みのそっくりぶりに笑わせてもらいましたが、 ここは本人が上がって挨拶しないとダメなんじゃないかな?という思いも。ある意味、あとで考えてみたら、このオープニングがW-1の方向性を示していたのかなと思えてきます。W-1のロゴかどこかにも「Wrestling Entertainment」って書いてありましたし。

そしてGRAND SWORDでゲスト解説の小橋入場!相変わらずの大コバシコールで、人気は全く衰えていませんでした。ホントに、ナチュラルベビーフェイスです。

■各カードの結果と感想など

1、稲葉大樹日本デビュー戦(30分1本勝負)
○大和ヒロシ&稲葉大樹(6分38秒、片エビ固め)NOSAWA論外●&MAZADA
※ノーザンライトボム

対戦相手として最初のXなので、期待が高まるなか、東京愚連隊が登場でした。無難な人選と思いながらも、Xとして期待を高められて出ていくのは、さぞかしやりにくいんだろうなあと思いました。稲葉選手はデビュー戦としては十分すぎるほど動けていて、いろいろと恵まれているなあと思ったんですが、試合後に大和選手のマイクがグダグダと続いて、完全に印象が消されてしまったのがなんだか残念な感じに。


2、30分1本勝負
○佐藤耕平&崔領二(10分18秒、片エビ固め)浜亮太&中之上靖文●
※パイルドライバー

2組目のXはZERO1勢。佐藤選手の入場テーマはいつ聴いてもカッコいいなあとか思いつつ、出てくるまで佐藤選手のそれと思い出せなかったのですが(笑)

なんというか印象に残ったのは、佐藤選手の体格というか技の重みが以前見たときより増しているような気がしたことでした。あと、浜選手は今はコミカルなムーブが中心なんだなあというのも、印象的でした。一時は三冠にも絡んでいたはずなのに。


3、女子プロレスシングルマッチ(30分1本勝負)
○世Ⅳ虎(6分27秒、片エビ固め)岩谷麻優●
※ダイビング・セントーン

所属選手が絡まないんだから、別にXじゃなくても良かったんじゃないの?というスターダム提供試合です。ヒール世Ⅳ虎選手にベビー岩谷選手という一見さんにも分かりやすいカードではあるものの、やっぱりXで直前まで分からなかったので、観衆も入れ込みにくいというか、本人たちもやりにくかったんだろうなあという気がしてしまいます。

ちなみに、終了後入り口でスターダムの選手が数人並んで見送り (しつつ自団体の興業も宣伝)してくれていたのですが、あまりの客のスルー(素通り)っぷりに、言葉にならない使命感のようなものを感じた私は、世Ⅳ虎選手と握手させていただきました。よく考えたら、私、プロレスラーと握手するの人生初かも(笑)


4、30分1本勝負
田中稔&○金本浩二(13分1秒、アンクルホールド)望月成晃&フジタ“Jr”ハヤト●

田中選手のパートナーXは本人が自らマイクを取り「意外な人です」と言って迎えたのですが、そうはいいつつ、会場はみんな「金本でしょ?」と思っていた空気で、期待を裏切らない人選。

第4試合まで来て、やっと、おっ、これは噛み合うぞ!という対戦カードが来た感じでした。特に個人的にはフジタ選手のファイトスタイルが非常に好きなので、楽しませてもらいました。

印象としては、田中選手も髪型を気にしたりとかコミカルムーブが目についたなあ(これは許せる範囲ですが)というのと、この4人に入ってしまうと金本選手は技の重み(痛そうという意味の)が若干ですが衰えているのかなあと感じました。とはいえ、試合も決めているし、贅沢な見方と言えばそうなのですが、アンクルホールド以外に沸かせる場面が顔面ウオッシュのみというのは、やや寂しい気もします。でも、これからに期待!


5、30分1本勝負
○関本大介&岡林裕二(15分6秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド)K・ハヤシ&近藤修司●

ちょっ と見ない間にハヤシ選手の頭髪が大変なことになっていたのが印象的すぎて他はなにも覚えていない…わけはなくて、大日本の怪物コンビはいつみても説得力抜群で、いつのまにやら近藤に「この2人を越えたい」と言わせるまでのポジションになっているんだと感心すると同時に、納得。関本だけでも十分凄いところに、 岡林というもう一人の化け物がいて、シングルでもタッグでもどこにでも出ていけるというこの両雄は外貨稼ぎに効率が良すぎて本当に素晴らしいなと思いま す。


6、30分1本勝負
○桜庭和志&柴田勝頼(18分6秒、チキンウイングフェースロック)船木誠勝&河野真幸●

Xの入場テーマでSpeed TK Remixがかかって、会場大盛り上がり。私も個人的には桜庭、柴田の試合は見たいなぁと思っていたところだったので、このXでかなりチケット代の元をとったという気分でした。

桜庭選手と船木選手の絡みもよかったですが、やはり個人的には柴田選手のスタイルがやっぱり良いです!彼の試合は客を呼べる!と勝手に思っております。柴田選手とフジタJrハヤト選手ってシングルやったことあるんですかね?ないなら是非今後実現してほしいなあと妄想します。

で、 試合後は、試合中やる気が今一つな感じのファイトで破れ、試合中からヤジとブーイングを食らいまくっていた河野選手がZERO1勢と結託して船木を裏切 り、下克上宣言。まあそういう演出もアリなんですが、それならそれで試合自体を微妙にするんじゃなくて、試合中から裏切る空気をプンプンさせてほしかった です。河野選手に対してフラストレーションがたまるだけの試合はもったいなかったし駆けつけたXの二人にも失礼という気が。あと、船木選手がやられている間に助けに来たのが若手の2人だけっていうのも不自然感満載で…という感じです。


7、30分1本勝負
○KAI(16分45秒、片エビ固め)真田聖也●
※スプラッシュ・プランチャ

正直、カードを’よく知らないで来たので、あ、船木の試合がセミで、次がメインか・・・と思っていたら、この試合があって「ふーん、よく知らないけどきっと若手の ホープ同士なんでしょ」と期待して見てみたら、これがまたセミどころか第2試合くらいなんじゃないかこれ?と言いたくなるようなチャラチャラしたスカシ合いが試合中盤くらいまで続く展開。

序盤はあまりの軽すぎる展開に観客があっけにとられたのか、客席が完全に静まり返ってしまい、2階席にまでGAORAの実況席の声が聞こえてしまうくらいの時間帯もありました。中盤までのヤジもセミとは思えない展開にイライラした感じのものが飛び交っていました。

終盤になってようやくバチバチしたやり合いを展開した2人ですが、時既に遅しというか、一度冷えてしまった観客の心は戻ることなく、どんな結末だったか良く覚えていないくらいの感じで、ゴング。試合後のマイク も2人だけの世界というか、スケールの小さく噛み合わないやりとりで観客もいい加減にしてよ、というムードでした。メインが武藤選手じゃなかったらここで返る客が出てもおかしくないくらいの雰囲気を感じました。ちなみに、試合後に横の席をちらっと見たら、2人くらい寝てました。セミなのに寝るか!そこまで退屈だったのか?何をかいわんやです。


8、60分1本勝負
○武藤敬司&B・サップ(10分20秒、体固め)レネ・デュプリ●&ゾディアック
※ムーンサルト・プレス

・・・というグダグダのセミを受けてのメイン。それなのにXは外国人選手2名、武藤選手のパートナーはボブ・サップ選手で、もうどう考えても武藤選手一人が試合を背負わざるを得ないというか、武藤選手が頑張らないと観客も到底納得できないだろうという展開に。しかも、サップ選手はコスチュームが破れいわゆる「半ケツ」状態になってしま い、別の意味で観客がハラハラしてしまってサップの展開するファイトに集中できないというこれ以上ない悪条件。でも、武藤選手はこれにビビってたじろぐこともなく、いつも通りのスタイルのプロレスできっちりと観客を魅了し、旗揚げでかつ小橋がゲスト解説というプレミアムなムードの中でシャイニングウィザー ドはもちろん、超貴重なムーンサルトプレスを披露し、3カウントを奪取。さすが天才、と唸らせられた試合でした。

■試合後の感想
で、総合して、今後もW-1を見に行くか?という話になるわけですが。

うーん…全体として見て、旗揚げが故のいろいろ不完全な部分は脇に置くとしても、悪いわけではないんですが、なんだか自分の好みとは肌が合わないという気がしてしまいました。

結局、突き詰めると「猪木」が好きか「馬場」が好きか、の選択になってしまうのかなあ、20世紀のライバル構造をまだ自分は引きずっているのかなあ、と思わされました。

武藤のカラーが全日本といったら、古参の全日ファンには激しく怒られそうですが(ベテランの中には元新日~パンクラスの船木までいるわけだし)、でも武藤は猪木の考え方が馴染めなくて全日に移籍し、全日のカラーを生かしながら新生・全日本を作った(作れた)という意味では、やはり振り幅としては全日本寄りなんじゃないかと思うのです。

私は、何だかんだと言っても、古い新日の殺気立った感 じがたぶん好きなんですね。先日、夜中にYouTubeでまだ抗争していた頃の橋本vs小川の映像なんかを見ていたんですが、今でも引き込まれるんですよね。ちなみに、私は闘魂三銃士では(というか、プロレスラー全体の中でも)橋本選手が一番好きなんですが、今日、佐藤選手と崔選手を見たとき、ああ、やっぱりハシモトの遺伝子がZERO1には残っているなぁ、と思いましたし、やっぱり柴田選手やフジタ選手のような殺気を纏ったレスラーに魅力を感じます。

エ ンタメを否定するわけではないのです。現に私はDDTが好きです。チャラチャラしたムーブでもうまく混ぜ入れていけば盛り上がります。ただ、W-1のエンタメ色は、メンバーが不馴れなこともあるのか、使いどころが分かっていない感じがしてしまいます。例えばセミは既に会場の空気も出来上がってきていて(というか、直前の寸劇がテンポが悪すぎて会場がイライラしている)、チャラチャラしたムーブはもう必要なかったのに延々とそんな退屈なムーブをやってしまった。大会の序盤でリングが壊れるというアクシデントもあったらしいので、そういう事情もあるのかもしれませんが、にしても、もっとやりようがあったはず。 DDTはエンタメも優れていますが、ここぞの大一番にはキッチリ激しいぶつかり合いのカードを持ってきてちゃんとプロレスファンを納得させるように考えているのです。W-1がエンタメ方向も検討しているなら、DDTとアライアンスしたほうがいいんじゃないかなあと思いました。

あ と、これは一緒に観戦した某取引先の方がおっしゃっていたのですが、さすがに分裂しすぎて、ひとつひとつの団体が小さくなりすぎたね、と。もう少しメジャーがまとまらないと、カード組むのも困るし、やれることのスケールも小さくなってしまうんじゃないかと。確かに、今回のX連発も、所属選手だけでは十分な数のカードが組めないというのもあるわけですよね。

とかなんとかいいつつ、やはりプロレス観戦は楽しい!今年はあと2回くらい行きたいですねぇ。

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