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サイクルオリンピックのクロスバイク MIRA*CLE LAB BECKのレビューというか印象 (1) 乗ってみての感想

こちらの記事の続きです。

ということでサイクルオリンピックのクロスバイク MIRA*CLE LAB "BECK"を購入しましたのでそのレビューです。

画像は公式HPより

購入してから3日目くらいで100kmくらい乗ってみての現状ですが、ざっくりといえばかなり満足して乗っています。

以下、感想めいたものを特に構成も整理せず、つらつらと書いていきます。

サスペンションがない(当たり前)

廉価なモデルだから、とかそういうことではなく、クロスバイクは一般にサスペンションはついていません。

私の以前の愛車ブリヂストン・モールトンは本家モールトンよろしく、前後にサスペンションがついており、いわゆるシルキーライド(絹のような乗り心地)と称される走りが特徴でした。うまく言語化できないのですが、ちょっとの段差などは「ふわっ」という感じで乗り越えていきます。

BECKはクロスバイクなので、当然サスペンションなどあるわけがないです。

なので私は最初、段差の「ガタン」という感じが結構気になってしまったのですが、そこは、正直なところ慣れの問題でもあるし、サスペンションないんだからそりゃそうでしょ、と割り切ることもでき、しばらく走っているうちにそれほど気にならなくなりました。


FREE POWERはどうなのか?

やっぱりBECKといえば、というかサイクルオリンピックといえば「FREE POWER」ということで、FREE POWERの実力や、BECKにおいてどうマッチしているかという点についてです。

結論からいうと、特定のシチュエーションや状態においては、かなり効き目があるんじゃないかと思っています。

1つは、漕ぎ出しのとき。
前の記事でも書いたとおり、電動アシストのあの感じをイメージすると全然、という感じなのですが、漕ぎ出しから一定のスピードに達するまでの立ち上げ時間を確実に短くできているという感覚はあり、結構意味があるんじゃないかと思っています。くどいですが、電動アシストと比べてはいけません。FREE POWERは実際に踏み込む力を反発力に変えてアシストにしているので、軽く踏んだだけでグイーンと加速、みたいなことにはなりません。初動は多少の力は要るけど、そのあとは楽になっていると感じられる、そんな感覚ですかね?

もう1つは、漕いでいる最中、ある程度スピードに乗っているとき。

電動アシストの場合、漕ぎ出してからしばらくしてスピードに乗ると、アシストが切れてしまう、という仕様になっています(たしか25km/h以上はアシストしてはダメなことになっていたはず)。

FREE POWERは電気を使わないアナログなデバイスということで電動アシストではないため、アシストがいきなり切れてしまうようなことはありません。スピードによる制御機構はそもそもないわけですからね。

なので、ある程度のスピードでの走りに対しては、連続的にFREE POWERのアシストが有効になっているのではないかと思われます。あくまで私個人の所感ですが、漕いでいて、ギアの状態以上にスピードが出たり、楽に漕げたりする感覚が強いです。


自分にあう変速を見つけるのがおすすめ

正直今までの自分の感覚としては、「変速は重ければ重くするほど、スピードが出て早く走れる」というものがあり、スピードが出せるところではなるべく変速を重くする、というような乗り方をしてきました。

BECKに関していうと、それは嘘や間違いというわけではないのですが、結論からいうと、私は7段中の4速が一番コスパが良い = 楽なペダリングなのにそれなりのスピードが出る ということがわかりました。

サイクリングロードのように、信号がなく漕ぎ続けられるようなときは5速〜6速でもいいかな?というくらいですが、基本的にほとんどの時間帯で4速固定で乗っています。

4速だと、若干漕ぎ出しの重さは感じますが、FREE POWERアシストがあるので多少楽ですし、トップスピードまでの時間も短め(だと思う)です。


サイクリングロードで期待しすぎてはいけない

思っている以上に走る印象のあるBECKですが、とはいえ、所詮は(というと失礼ですけど)5万円台(FREE POWERの後付けサービス代金を考えると、FREE POWER以外の自転車部分の価格としては実質4万円台といってもいいかも)のクロスバイクです。

サイクリングロードとかに出ていって、カッ飛ばしてドヤれるかといえば、ちゃんとしたロードバイクガチ勢にはまるっきり手も足も出ませんのでご注意くださいw

私の実測では最寄りの多摩川サイクリングロードで気合いを入れて走るとだいたい2分で1kmくらい(時速換算で30km/h)のペースでした。もちろんずっとこのペースは無理ですが。 

なので貴方に超人的脚力があるならば別ですが、どんなに7速で漕ぎまくったところでロードにはまず絶対に勝てません。まあこれはBECKに限らず、クロスバイク全般に言えるのかもしれませんが、私は高級クロスバイクに乗ったことはないので全般と言い切っていいのかはよくわかりません。

前の愛車ブリヂストン・モールトンもガチればそこそこスピードは出るとは思うものの、ロードの前では全く勝負の土俵にすら上がることができませんでした。

別に、私はロードに張り合おうなどというつもりは全然ないのですが、スピード面での実力的にはその程度ということです。

ただ、サイクリングロードは歩行者やランナーもいたり、たまに段差もあったり、舗装がボコボコしているところもあったりするので、あまりスピード出過ぎても制御できなそうな怖さがあります。

ストレスになるほど走らないわけではなく、怖くなるほどスピードが出るわけではないというちょうど良さがBECKの魅力かなと思います。


車重が軽い

他に比類なく軽いというわけではないのですが、BECKの車重は約12kgです。前に乗っていたブリヂストン・モールトンと比較しても、同じくらいかBECKのほうが軽いかもしれません。私は自転車を室内のラックにかけて保管しておりますが、車重が今までより重くなると、持ち上げてラックにかけるのが大変になります。なので車重が軽いのは購入の際の条件としては結構大きかったです。

ちなみに、もし車重にそれほどこだわりがないなら、サイクルオリンピックでは「M.C.L COLLEGE BIKE」とかで色味やデザインが好みに合えばBECKと近いスペックでBECKより1.4万円くらい安く買えます。


どんな人におすすめできるのか、と言う名のまとめ

私は他メーカーの同価格帯のクロスバイクに乗ったことがなく、前の愛車がブリヂストン・モールトンなので、そのへんのフラットな比較ができないのが申し訳ないのですが・・・どんなひとにBECKをおすすめできるかをまとめると
  • それなりに走るのがいい
  • スピードが出すぎないのがいい
  • FREE POWERの実力を実際に見てみたい
  • デザインが気に入った
  • ラックにかけたいので軽いほうがいい
という感じかなと思います。

ただ少なくとも「所詮、ホームセンターの自転車でしょ?」みたいな、安かろう悪かろうのような感覚は、サイクルオリンピックについてはあてはまらないんじゃないかと思っています。

ご参考になりましたら幸いです。



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