今の東京の放射線量はどう捉えたら良いのか(休むに似たりの素人考えで)

※以下は全くの素人のデタラメの可能性が極めて高い考えであることを前提にお読みください。

前までのエントリで、私の住む家、地域は概ね0.07~0.10μSv/hくらいの放射線量であることが分かりました。それがわかったとして、本当に知りたいこと、それはこの値が高いのか低いのか、ということです。

値が高いか低いかの基準といえるものは(震災後の暫定なにがしは除くと)、日本の法律上は「放射性物質を扱う施設の外には1mSv/年以上の放射線を漏らしてはいけない」という決め方のようです。関連法令は以下の通りですが、根拠の数字にたどり着くまでが大変です。興味のある方は時間のあるときにでも追いかけてみてください。私も一度追いましたが、なかなか疲れました。


放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S32/S32HO167.html
 ↓
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F03101000056.html
 ↓
放射線を放出する同位元素の数量等を定める件
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/07/12/h121023_05_2.pdf ↓
および、
文部科学省告示第九十四号
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/22/boushihou010_w.pdf ↓
さらに、以下は参考ですが
国際放射線防護委員会の勧告(ICRP )の取り入れ等による Pub.60
放射線障害防止法関係法令の改正について(通知)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/03/26/1261334_14.pdf
1年1mSv(=1000μSv)ということは、サーベイメータで測れる線量は「/h = 毎時」なので、x 24(h) x 365(day)、つまり8760倍して1年分にして、1000を超えるとアウト、ということになりそうです。

たとえば、測定値の悪いほうの値を使うとして、0.10μSvとすれば、

0.10(μSv/h) x 24(h) x 365(day) = 876μSv/年 = 0.876mSv/年

となりますから、 ああ、なんだ基準以下だ。ということになります。

ただし、今線量計で測っている値は、原発事故による放射性物質の値も、自然放射線というもともと自然にある放射線の値も含まれていますから、どのくらいが自然のもので、どのくらいが人工(原発由来)のものなのかも知りたいところです。

自然放射線の量については、以下のサイトの情報を参考にします。

日本全国の自然放射線量 | 東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/11.html  
日常生活で受ける放射線 | 東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/10.html 
放射線について
http://www.jnfl.co.jp/radiant-env/index.html 
自然放射線 - 日常生活と放射線 | 電気事業連合会【でんきの情報広場】
http://www.fepc.or.jp/learn/houshasen/seikatsu/shizenhoushasen/index.html 
自然放射線の量
http://rcwww.kek.jp/kurasi/page-41.pdf
上記によれば、東京都の自然放射線の量は0.91mSv/年とあります。ただしこの数値にはラドンの吸入によるものは含まないとも書かれています。世界平均の自然放射線量のうち食物・ラドン(内部線量)以外は大気中から受ける(外部線量)と考えれば、上記資料から、大気36.25%、食物12.08%、ラドン52.25%の割合になります。東京の0.91mSv/年にはラドンが含まれず、さらに食物の分はサーベイメータで測定されないと思われるので、これらを除いて、0.91のうちでサーベイメータで測定できる値を考えると、


大気36.25 / (大気36.25+食物12.08) = 75.9%


つまり0.91mSv/年のうちサーベイメータで測れる値は


0.91(mSv/年) x 75.9(%) = 0.69(mSv/年) 


になり、μSv/hに直すと


690(μSv/年) / 365(day) / 24(h) = 0.0788μSv/h


となります。この仮定自体がかなり怪しいですが、上記を信じるならば、事故がなくともサーベイメータでは0.0788μSv/h前後の値は測定されるはずということに・・・。そうすると、0.10μSv/hの測定値の内訳は、


自然放射線:0.0788μSv/h (78.8%)
人工放射線:0.0212μSv/h (21.2%)


ということになります。人工放射線の基準上限1mSv/年はμSv/hに直すと0.1142μSv/hです。つまり、自然放射線と人工放射線の合計値(サーベイメータに出る値)が



自然+人工 = 0.1142(μSv/h) + 0.0788(μSv/h) = 0.193μSv/h



になるまでは、一応法令の基準内ということになりそうです。個別の数値の絶対値は比較できないので、あくまで参考ですが・・・。

コメント

このブログの人気の投稿

[年賀状用備忘録] Brother HL-2040でハガキ宛名印刷をするときの用紙の向きについて

[雑記] 美人の小足とはいいますが、男性の小足は苦労が多いです

京急の「みさきまぐろきっぷ」で日帰り海水浴に行ってきました